社会人類学

社会人類学教室

社会人類学教室の教育目的は、1953年の教室創立以来、一貫して日本における社会(文化)人類学の専門的教育研究者の育成でした。それと共に近年では、アジア、アフリカ、オセアニアなどの地域の実情に関する豊富な知識を身につけ、開発・援助や国際交流などの分野で活躍する専門的職業人の養成にも力を注いでいます。このような目的達成のために、つぎのような教育目標を設定しています。まず、博士前期課程では人類学一般の知識の向上とともに、将来のフィールドワークに備えて調査地域の選定、当該地域に関する広範な文献研究を勧め、その基礎に立って修士論文指導を行います。博士後期課程進学後は、1~2年にわたるフィールドワークを実行するために、当該地域の文献研究の深化、調査計画書の立案などの個別指導を行います。調査後の院生に対しては、収集資料の整理、学会誌への投稿論文、そして課程博士論文の提出を目標とした指導を行います。

詳しくは次のアドレスをクリックしてご覧ください。
社会人類学分野のホームページ https://anthropology-tmu.jp/

社会人類学
  • 教授 石田 慎一郎 Prof. ISHIDA, Shin-ichiro
    法人類学(紛争過程分析、多元的法体制論、オルタナティブ・ジャスティス研究など)を研究している。東アフリカがおもな研究対象地域である。
  • 准教授 深山 直子 Associate Prof. FUKAYAMA, Naoko
    ニュージーランドの都市を拠点に、先住民の運動について研究している。また、オセアニア及び沖縄の小島嶼社会にも関心を寄せている。
文化人類学
  • 教授 綾部 真雄 Prof. AYABE, Masao
    エスニック・アイデンティティ研究、東南アジア大陸部地域(主としてタイ)研究などに従事。近年は、エスニック・アイデンティティにまつわる諸問題を、安全保障と絡めて「エスニック・セキュリティ」として論じることを試みている。
  • 准教授 田沼 幸子 Associate Prof. TANUMA, Sachiko
    人の移動について、理想と現実との齟齬に着目して研究している。主なフィールドはキューバ、対象としてきた現象はポスト・ユートピアとディアスポラ。現在はスペイン、特にバルセロナをフィールドとし、教育と子育てにまつわる語りの研究を進めている。対象の人々に関する人類学的な映像作品の制作も行っている。
  • 准教授 河野 正治 Associate Prof. KAWANO, Masaharu
    オセアニア島嶼における伝統的権威の存続と動態について研究してる。ミクロネシア連邦のポーンペイ島がおもな対象地域である。
  • 准教授 河合 洋尚 Associate Prof. KAWAI, Hironao
    人類学の視点から、景観の変化,保護、創造について研究している。主な研究対象地は中国南部と環太平洋の華僑華人社会。最近は文化遺産、食の景観にも関心を寄せている。
  • 助教 澤井 充生 Assistant Prof. SAWAI, Mitsuo
    中国の少数民族(主にムスリム)を中心として、住民自治、国家・社会関係論、宗教復興などの諸問題を政治人類学的な視点から研究している。
民俗学