ドイツ文学

欧米文化論分野(ドイツ文学)

ドイツ文化は、ドイツ、オーストリア、スイスなどに共通して使用されるドイツ語を介して、それらの地域に独特の色彩を育み、近世・近代以来、音楽、文学、思想を始めとしてあらゆる分野で個性的な担い手を輩出してきました。近代化に乗り遅れた後進国性という、日本と共通する問題を抱える一方、大戦後の経済復興、東西ドイツの分裂、再統一といった政治・社会的な激変から様々な影響を受けたドイツ文化は、その魅力と刺激をいっそう私たちに与えて止みません。

ドイツ文学教室では、ドイツ文化についての包括的な教育・研究を目指しています。近世から現代にいたるまでのドイツ・オーストリアを対象とする文学研究、ドイツ語の歴史的研究および現代ドイツ語の統語論・類型論による言語研究、文化批評・メディア論も含む思想研究、美術史・音楽・身体芸術などの芸術文化研究という4つの領域を核としながら、領域横断的な文化研究に積極的に取り組んでいます。ドイツ語およびドイツ文化の深い理解と高度な知識に支えられた批判的な視野を養うことを目標として、学生の自主性と創造性を重んじ、きめ細かな教育・指導を心がけています。

詳しくは次のアドレスをクリックしてご覧ください。
ドイツ文学のホームページ https://dokubun1.fpark.tmu.ac.jp/

文学・文化
  • 教授 園田 みどり Prof. SONODA, Midori
    近現代ドイツ文学、特に第二次大戦以降の小説・戯曲を主な研究対象とする。
  • 准教授 レオポルト・シュレンドルフ Associate Prof. SCHLÖNDORFF, Leopold
    19世紀以降のドイツ文学、特に黙示的文学、自伝およびオートフィクション、文学産業および文芸欄を研究対象とする。
  • 准教授 福岡 麻子 Associate Prof. FUKUOKA, Asako
    近現代ドイツ文学、特にオーストリアの作家エルフリーデ・イェリネクを中心として、言語の多義性、翻訳不可能性 (翻訳の難しさ)、ジェンダー論を主な研究対象とする。
  • 准教授 金 志成 Associate Prof. KIM, Jisung
    近現代ドイツ文学、特に冷戦期のドイツ語圏文学における「詩学」の問題・言説を研究対象とする。
  • 助教 犬飼 彩乃 Assistant Prof. INUKAI, Ayano
    20世紀以降のドイツ文学、特に戦後のドイツ語圏における言語実験とその翻訳を研究対象とする。
思想・文化