言語科学

言語科学分野

言語科学教室は、自然科学としての言語学、特に生成文法をコアにしたことばの研究を通して、ヒトのもつ生得的な言語機能、およびその生物学的基盤を明らかにします。そのために、「多言語にわたる理論的・実証的研究」と「多分野にまたがる学際的研究」の2つを教室の柱とします。20世紀後半の言語学は、「ことば」の研究に新たな展開をもたらし、人文諸科学の中で最も目覚ましい進展のあった学問分野です。 このアプローチが人間の精神や一般認知能力を明らかにする上で最も実り多い成果をもたらすことが分かってきました。このアプローチから得られた知見をもとに、言語の普遍性と個別性からみた言語分析を行います。人間言語の計算システムの原理を手がかりに、言語獲得、言語処理の神経基盤を明らかにし、脳科学に基づいたモデル化をめざします。

詳しくは次のアドレスをクリックしてご覧ください。
言語科学のホームページ https://gengokagaku.fpark.tmu.ac.jp/

  • 教授 本間 猛 Prof. HONMA, Takeru
    生成文法理論に基づく音韻理論。特に、英語と日本語の音節とモーラなどの超分節音韻論に関心があります。また、言葉遊びの形態的音韻的特徴の研究も行っています。
  • 教授 原田 なをみ  Prof. HARADA, Naomi
    ヒトの「ことばの知識」はどのようなもので何に由来するのか。単語がどのような規則に従い文構造を成していくのかを考察し、我々が意識せずに使いこなしている母国語の知識にまつわる謎の解明に努めています。
  • 教授 保前 文高 Prof. HOMAE, Fumitaka
    なぜ乳幼児は言語を獲得することができるのかを、生物学的基盤である脳の発達と動作原理を調べて解明します。「発達脳」を軸に、音声知覚から語彙の獲得、文の生成と理解、発話までを包括的に説明することが理想です。
  • 教授 橋本 龍一郎 Prof. HASHIMOTO, Ryuichiro
    言語の神経基盤について、機能的MRIを主体としたニューロイメージングの手法を用いて研究しています。また、言語機能の視点から、社会・コミュニケーション機能に障害をもつ精神疾患の研究も行っています。
  • 准教授 矢野 雅貴 Associate Prof. YANO, Masaki
    実験的な手法を用いて、母語話者や第二言語学習者が意識的/無意識的に持つ言語知識や言語を産出・理解するメカニズムを研究しています。
  • 助教 渕野 裕 Assistant Prof. FUCHINO, Yutaka
    ヒトは言語をどのように獲得するのか、生理学的手法及び行動学的手法を用いて明らかにして行きたい。