哲学・西洋古典学

哲学分野(哲学・西洋古典学)

哲学教室は、哲学と西洋古典学という二つの専門領域から成り立っています。

哲学の専任教員がカバーしている研究領域は、古代ギリシアから現代欧米までの各時代におよび、また、形而上学、存在論、認識論、倫理学、政治哲学から、言語哲学、論理と数学の哲学、情報の哲学といった多様な分野にわたっていて、西洋の哲学・思想の主要な時代と分野を網羅しています。

授業は、講義、原典講読を中心とした演習、また、学生自らの研究発表を基にした討論などの形で行われ、哲学という知を愛し求める探求に、主体的に参加することが期待されています。特に大学院の学生には、将来研究者として自立してゆくための高水準の独創的研究が要請され、充実した非常勤講師陣とともに、そのための徹底した個人指導が行われています。

西洋古典学の研究対象は、古典ギリシア語・ラテン語それ自体のみならず、それらの言語で書かれた書物、さらにはギリシア・ローマ時代全般にわたります。学生は両古典語の習得と、韻文・散文の双方にわたる幅広い読解が求められますが、授業は、それに対応できるように構成されています。

詳しくは次のアドレスをクリックしてご覧ください。
哲学・西洋古典学のホームページ https://philosophy.fpark.tmu.ac.jp/index2.html

哲学
  • 教授 木田 直人 Prof. KIDA, Naoto
    「常識」概念を探究し、「自明性」の構造を見通す。生命、身体、言語、制度など、諸価値の発生起源を整理し、次いでこれら諸価値が重層的・錯綜的に相互影響を与え合う論理を解明する。これにより、日常を構成する諸価値の固有の持ち分の保証への視点と同時に、越権に対する批判の視点を構築する。
  • 教授 栗原 裕次 Prof. KURIHARA, Yuji
    ギリシア哲学、特にプラトンの存在論、認識論、倫理学、言語論、政治哲学を中心に研究している。
  • 教授 松阪 陽一 Prof. MATSUSAKA, Youichi
    フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタインに始まる現代の言語哲学。特に言葉の指示や意味の問題を研究するための枠組みについて考察している。
  • 准教授 増山 浩人 Associate Prof. MASUYAMA, Hiroto
    ドイツ近現代哲学、特にカントの哲学を専門としている。カントの哲学を18世紀ドイツで活躍したライプニッツ・ヴォルフ学派、特にバウムガルテンの哲学と比較検討することで、カントの批判哲学の形成過程や哲学史上の独自性を明らかにすることを目指している。
  • 助教 井原 健一郎 Assistant Prof. IHARA, Ken’ichiro
    主に形而上学的な関心から、デカルトを中心とする近世初期の哲学を専攻している。
西洋古典学
  • 教授 小池 登 Prof. KOIKE, Noboru
    専門は主にギリシャ語学・文学。両古典語の韻文・散文を扱いつつ、特にギリシャ語韻文の文体・修辞や本文校訂の問題等に取り組む。
  • 准教授 吉田 俊一郎 Associate Prof. YOSHIDA, Shunichiro
    古典ラテン散文を主な対象として、文献学的基礎研究を踏まえつつ、修辞学の理論と実践、修辞学と(哲学・歴史記述等を含む広い意味での)文学との関係を研究している。